サンマがデカいのか?パッケージが小さいのか?
小著「小さな会社が低予算ですぐできる広告宣伝心理術」の142ページで巨大なサンマを売る魚屋のことを書きました。
普通、スーパーの鮮魚売り場で売られている魚はトレイに収まっていますよね。
サイズ的にはトレイの方が魚より大きいわけです。
しかし、私の知っている魚屋では下記のイラストのように魚の方がトレイより断然大きいのです。

魚がトレイからど~ん!と飛び出しているように見えます。
しかもトレイの上に頭としっぽが乗っているので身厚に見えます。
普通の魚が巨大に見えるのです。
これは人が相対的に物事を捉えていることの現れです。
その鮮魚店の近くの駅ビルに宝飾品店があります。そのお店の入り口脇のショーウィンドウにはきれいなネックレスがディスプレイされています。
値段は90万円です。
お店の前を通るとそのネックレスが必ず目に入ります。もし、お店に婚約指輪を買いに来た社会人カップルがこのネックレスを見たとします。「うわっ!高い」と感じるはずです。
その後、店内で婚約指輪の価格を目にすると相対的に安く感じることが多くなります。これも人は比較して価格の高さ安さを感じるからです。
100万円の箒(ほうき)をあなたは買うか?
以前、TVで100万円の箒(ほうき)が紹介されているのを見たことがあります。
「こんな高い箒をいったい誰が買うのか?」
と驚きながら見ていましたが、実はその箒は今迄に1本も売れてないのだそうです。
しかし、他の箒が売れているのです。売れている箒の値段は3万円です。
普通に考えると3万円の箒はかなり高い。高いけれど100万円の箒を見た後だと、相対的に安く感じて買う人が現れるのです。
人は比較してものを見ます。だから、私はお礼状の台紙となる葉書は写真のように吹き出し枠をわざと小さくしています。

理由は先のサンマと同じです。
枠から飛び出して文字を書くと文字数が少なくてもたくさん書いたように見えます。しかも迫力が出るのです。
人は商品やサービスを相対的に比較をします。
さて、あなたが扱っている商品やサービスもパッケージや対比商品の価格、枠線等を利用して相対的にお買い得に、さらにボリュームがあるように見せることは出来ないでしょうか。
▼具体的な行動
人は相対的に商品やサービスを比較する。商品価値を上げて、割安感を出すにはどうすれば良いかを考えてみましょう。
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米国NLP協会認定ビジネスコーチ 酒井とし夫
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