■以前の私は声がすぐに枯れていました。
私は元々カラオケに行ったり、大きな声で話すと喉が枯れる”喉声(のどごえ)”タイプでした。
それを克服したのは「ハミング法」です。今日はそのことについてお話します。
のどの真ん中に左右一対の粘膜のひだがあります。
これが声帯ですね。
肺から空気が吐き出されるときにこの声帯を振動させると音が生まれます。
その音を喉や鼻、口の空間で響かせます。
音を大きくしたり小さくしたりするわけです。
さらに音を口の形や動き、舌の動き、顔の筋肉を動かす事によって声が生まれます。
そして、これらを上手く使うと落ち着いた、通りの良い、綺麗な、説得力のある、ボリュームのある声を出すことができますが、ここで一番大事なことは何でしょうか?
一生懸命やること?
頑張ること?
力を入れること?
いえ、一番大事なのは「脱力」です。
どんなに上手に腹式呼吸ができていても力んで喉に力が入っていると声量の無い、キンキンした、緊張感のある、耳ざわりの悪い、高音がでにくい話し方になります。
これがいわゆる「喉声」です。
カラオケで歌ったり、友だちと少し長く会話をすると喉が痛くなってしまうような方は喉に力を入れた状態で話をしています。
この状態で話すとどんなに良い内容の話をしても聞く方が疲れてしまいます。
■喉声を治すハミング法とは?
では、これから喉に力を入れず、脱力させた状態で声を出すためのトレーニング法を紹介します。
それは「ハミング法」です。
ハミングとは口を閉じて声を出さずに「ん~ん~ん~っ」とか「ふ~んっ、ふ~?」と鼻歌で歌うアレです。正しくハミングができていると鼻のあたりがムズムズしていたり、鼻の両脇に指を当てるとかすかに振動を感じるはずです。
この状態のときには喉には力が入っていません。
この状態から口を徐々に開けて声に変えていきます。
つまり、口を閉じている状態である
「ん~ん~ん~っ(ハミングで) 」
に続けて、口を開けた
「・・・んわぁぁあ~~(口を開けて声を出す。)」
につなげます。
文字で書くと下記になります。
「ん~ん~ん~っ(ハミング)・・・んわぁぁあ~~(口を開けて声に変える)
もっと簡単に書くと下記です。
「ん~~~(ハミング)あ~~~(声)」
これができると声を出す時に喉に力が入らず、しかも鼻の後ろにある鼻腔と呼ばれる広い空間に音が共鳴した響きのある良い声になります。
喉に力を入れず脱力すると声量が上がります。 ハミングをしながら無声音から有声音を出す練習をしましょう。
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