ブログ

大雨警報と人間心理と商売

大雨の中で全住民を避難させた心理と戦略とは?

絶好調!年間講演依頼100本超えのジネス心理学講師・酒井とし夫です。

今日は「大雨警報と人間心理と商売」というお話です。

先日の大雨で九州地方を中心に各地で被害が出ていましたね。被害にあわれた方はたいへんなご苦労をされていることと思います。被害の拡大が無く、怪我などなさらぬよう早期の回復・復旧を祈念しています。

出張先のホテルでTVを見ていたら大雨に見舞われたある地域の様子が放送されていました。

最近は大雨警報や特別警報が発表されても避難所に避難しない方も多いそうです。

しかし、その地域の住民は全員100%が避難所に避難することができていたそうです。

私は

「避難する地域としない地域の差はどこにあるのだろう?」

と思いながら見ていました。

すると

「なるほど!これは人間心理を理解している方法だ。そして、商売でも同じで原理原則である」

と納得することができました。

あなたの商売、経営にも役立つその人間心理と原理原則とは・・・

皆さん、避難してください、では避難しない

毎年のように各地で大雨による被害が出ていますね。

しかし、警報や特別警報が発表されても避難所に避難しない方も多いそうです。それは

「私には関係ない」

と思う心理があるからです。

しかし、TVで放送されていたある地域の住民は全員100%が避難所に避難することができていたそうです。

避難する人が多い地域としない人の多い地域の差はどこにあるのでしょうか?

その理由は下記でした。

(1)範囲
(2)直接

TVで放送されていたその地域は普段から「小さな地区」ごとに班を決めて、その班ごとに担当者を決めていました。

警報が発令されると担当者が狭い地域を周り、直接、声を掛ける仕組みがあったということです。

そのためその地域では今回の警報によって全住民が安全な場所に迅速に避難することが出来たのです。

私はこのTV放送を見ていて、

「商売、経営と同じだ」

と感じました。

「狭い範囲」で「直接」に動くというのは「狭域戦」「直接戦」です。 これはまさに弱者のランチェスター経営戦略です。

地域の「広い範囲」に、放送等で「間接的」に「皆さん、避難をしてください」と不特定多数に呼びかけても

「自分には関係がない」

と思って行動しない人が出てきます。

これは心理学では「社会的手抜き」と呼ばれる現象です。

人は大勢の中にいる時は事件が起きても

「自分には関係が無い。誰かが動くだろう」

と思ってしまいます。

そのため大勢の人が行きかう都会の道路わきで人が倒れていても、通行する人は

「誰かが助けるだろう」

と思い、その場を通り過ぎてしまうのです。

皆さん、次回も講演に呼んでください、では呼ばれない

この「狭い範囲」で「直接」動くということを私自身も講演中に実施しました。

先週、土曜日は京都府の峰山自動車整備工業協同組合様からお招きを頂き京丹後市で講演会でした。

一昨年に続いてのリピート講演のご依頼だったのですが、担当の小山専務理事から次のリクエストがありました。

「経営戦略をテーマにした講演をお願いします。」

そのため、今回は「小さな会社やお店が強者に勝つ!心理学的ランチェスター経営戦略」というテーマでお話をさせて頂きました。

その講演の途中で私は「狭域戦」「直接戦」について話をしていました。

突然、私は広い会場にいる大勢の参加者の皆さんに向かってこう言いました。

「皆さ~ん、一昨年に続いて講師としてお声がけを頂きありがとうございます。とても光栄です。 ぜひ、次回もよろしくお願い致します。」

すると参加者の皆さんは一瞬ぽかーんという顔をされていました。

続いて私は一番前に座っていた理事長の前に進み出ました。

私は理事長に握手を求めました。

そして、小田垣理事長の手の握り、目を直視しながらこう言いました。

「小田垣理事長、一昨年に続いて講師としてお声がけを頂きありがとうございます。 とても光栄です。 ぜひ、また3回目もお声がけください。」

理事長は大きく力強くうなずいてくださいました。

それから私は参加者の皆さんに向かってこう言いました。

「これが境域戦で直接戦。 弱者の戦略です」

すると多くの参加者の方が納得されていました。

弱者が取るべき戦略は境域戦、直接戦、一騎打ち戦

会場全体の「広い範囲」の「全員」に向けて、「間接的」に「講演の依頼」をお願いしても、多くの人は

自分には関係が無い。誰かが動くだろう」

と思ってしまうのです。

小さな会社やお店が広域に対しての営業やマス媒体による不特定多数に向けた間接的な広告販促活動を行っても効果がないのと同じです。

私は講演会後の懇親会の席でも全テーブルを直接周って名刺交換を行い、たくさんの書籍の注文を頂きましたがこれも直接戦です。

弱者が取るべき戦略は境域戦、直接戦、一騎打ち戦であるということ、そして人間心理を理解できていれば災害時の対応も会社やお店の経営も効果的な行動を取ることができます。

ぜひ、このブログをお読みのあなたも弱者の取るべき経営戦略の勉強を行い、あなたのご商売や経営に応用してください。

▼弱者の取るべき経営戦略の勉強
あなたも弱者の経営戦略を学んでみませんか? 「ランチェスター経営戦略 一点集中4時間セミナー」にご興味のある方は下記バナーをクリックしてご参加ください。

▼具体的な行動
弱者は狭い範囲で、直接、一騎打ちで行動しましょう。

→【 関連記事 】商売・経営は一騎打ち戦で勝つ

酒井とし夫の出版書籍

増刷5刷りめ「心理マーケティング100の法則」

【紀伊国屋書店新宿本店週間ランキング第1位】
「人生が大きく変わる話し方100の法則」

予算ゼロでも効果がすぐ出る 売り上げが3倍上がる!販促のコツ48

どん底からの大逆転 !

売れるキャッチコピーがスラスラ書ける本

小さな会社が低予算ですぐできる広告宣伝心理術

Follow me!

Pocket

The following two tabs change content below.

米国NLP協会認定ビジネスコーチ 酒井とし夫

■累計講演回数が1,000回を超えるビジネス心理学講演会講師の第一人者。 ■書籍は「心理マーケティング100の法則」「売れる営業のルール」「小さくはじめる起業の教科書」「人生が大きく変わる話し方100の法則」「どん底からの大逆転」「売上が3倍上がる!販促のコツ48」「売れるキャッチコピーがスラスラ書ける本」「広告宣伝心理術」他多数。(「心理マーケティング100の法則」は韓国、台湾、モンゴルでも翻訳出版されている) ■保有資格はランチェスター経営認定講師、米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター、米国NLP心理学協会認定プラクティショナー、米国NLP心理学協会認定コーチ、GCS認定コーチングコーチ、コミュニケーション心理学マスターなど多数。 ■講演実績はパナソニック、富士通、ファンケル、山崎製パン、ENEOS、NEC、三井住友海上火災保険、東芝ソリューション、シャープ、キャタピラージャパン、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、仙台銀行、第四銀行、新潟県庁、横浜市経済局、日本全国の商工会議所、商工会、連合会、YEG、JC、JCIをはじめとする企業、行政団体、金融機関等で多数。講演依頼も随時受付中。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
PAGE TOP